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コロナ後の「観光ビジネス」に賭ける金正恩…受け入れは2021年末か (3/4ページ)

 中朝関係が改善した2018年以降、北朝鮮を訪れる中国人観光客が急増した。受け入れキャパを超えてしまい、一時的に制限したことさえある。そのため観光客がいない間に施設を増強し、より多くの外国人観光客を受け入れることで北朝鮮のイメージアップを図ると同時に、外貨不足の打開にもつなげたいという目論見もあるのだろう。

 「党の資金、外貨確保において観光産業と外国人観光客の誘致は政策的に維持するというのが党の揺るぎない方針だ」(情報筋)

 (参考記事:急増する外国人観光客に「キャパ限界」…北朝鮮が受け入れ制限

 指示に基づき、7総局指揮部は25旅団を中心に、海外での建設プロジェクトに参加経験のある部隊を投入し、今月13日にから事業に取り掛かるとのことで、資材に関しては、国家機関の関連部門に対して「全的に保証してやれ」との指示が下されている。

 しかし、内部ではプロジェクトの先行きに懸念の声が上がっている。資材、資金、労働力のいずれも不足し、先行する建設事業も進んでいない状況なのに、さらなるプロジェクトを進めるのは無茶だというものだ。

 金正恩氏自らが旗振り役となって進めてきた総合リゾート「元山葛麻(ウォンサンカルマ)海岸観光地区」の建設に当たっていた主要部隊が、今年5月に撤収し、平壌総合病院の建設現場に配置換えとなった。

デイリーNKジャパン

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