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【長谷川幸洋 ニュースの核心】日本学術会議の闇 北海道大教授の研究めぐり大学に「事実上の圧力」 安全保障技術研究推進制度の応募を辞退させていた (2/3ページ)

 それを学術会議が一方的に「これは軍事目的」などと決めつけて、研究を辞退させたのであれば、「学問の自由」への侵害にほかならない。

 学術会議は2017年の声明で、「軍事的安全保障研究についても適切かどうか審査すべきだ」と主張した。およそ軍事的でない安保研究があるとでも思っているのだろうか。

 会議の声明は、彼らの無知と政治的偏向を物語っている。毎年約10億円の税金で組織を運営している以上、政治的中立を保ち、活動が公正であるべきなのは当然だ。政府も監督義務を負っている。

 にもかかわらず、学術会議側が、首相の人事権行使に対して「学問の自由に対する侵害」などと叫ぶに及んでは、悪い冗談を聞いているようだ。

 先の北大事件には未解明の部分が残っている。学術会議は北大にどんな圧力をかけたのか。また、なぜ北大側は圧力に屈してしまったのか。

 私は、学術会議側が「研究応募を辞退しなければ、今後、北大関係者を学術会議会員に推薦しないぞ」と脅したのではないか、とみている。背景には、学者にとって「学術会議会員」という肩書がブランド化している事情がある。

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