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東海大野球部の“大麻汚染”は氷山の一角 SNSなどを通じて薬物を容易に入手、大学スポーツ界の構造的な問題も (1/2ページ)

 東海大硬式野球部で、部員が寮内で大麻の疑いがある薬物を使用したとして無期限活動停止となった。今年に入って名門運動部の薬物事件が相次いでいるが、氷山の一角との見方もある。SNSなどを通じて薬物が入手できてしまう容易さに加え、大学スポーツ界の構造的な問題を指摘する識者もいる。

 東海大野球部で薬物使用を認めた部員は5、6人。大学側が全部員128人を対象に使用の有無のほか、寮内で薬物使用を見聞きしたことがないかどうか調査したところ「噂はある」「そういうことを聞いたことがある」などの回答があったという。

 神奈川県警は16日に大麻取締法違反容疑で寮を家宅捜索。関係者によると、室内で薬物を使用したとみられる痕跡が見つかった。県警は採取した物質の鑑定を進めるとともに部員から事情を聴くなどして調べている。

 大学の運動部では、日本大のラグビー部員が大麻所持で逮捕された。近畿大でも男子サッカー部員による大麻使用が発覚。部員の1人はツイッターで知り合った人物から購入していたという。

 警察庁の統計では、大麻事件の検挙者は2019年まで6年連続で増え、20代以下が約6割を占める。大学運動部にも薬物汚染が拡大している可能性がある。

 元千葉県警刑事課長の田野重徳氏は、「大麻はゲートウェイドラッグ(入門薬物)という位置付けで、大麻をきっかけに覚醒剤などより強力な違法薬物に手を出す恐れがある。大麻自体にも幻覚などを誘発する可能性がないわけではない」と解説する。

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