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「なぜこんなひどいことを」荒汐親方が中国批判、内モンゴルの漢語教育 「文化的な民族大虐殺だ」と非難も (1/2ページ)

 中国が内モンゴル自治区で標準中国語(漢語)教育強化を始めモンゴル族が反発を強めている問題。同自治区出身の大相撲の荒汐親方(36)=元幕内蒼国来、本名エンクー・トプシン=は21日までに共同通信のインタビューに応じ、「なぜこんなひどいことをするのか。今回の措置には99パーセントのモンゴル族が怒っている」と中国当局を批判した。

 相撲界にはモンゴル出身力士も多く同問題への動揺が広がっているというが、公に声を上げたのは荒汐親方が初めて。中国はウイグル、チベット族への抑圧や香港問題に加え、モンゴル族への締め付けでも国際社会からの厳しい視線が増している。

 親方は、漢族の移住促進など中国政府による長年の同化政策により、「モンゴル語を話せる子供は激減している」と指摘し、「このままだと母語が失われる。とても心配だ」と表情を曇らせた。

 9月の新学期から始まった措置は、漢語を「母語」と規定し、モンゴル族が通う小中学校で国語に当たる「言語」の授業を1年から漢語で実施。来年以降は「道徳と法治」「歴史」の授業も漢語に切り替える。

 変更が明らかになった8月末から同自治区フフホトなどで保護者や生徒らの抗議活動が発生。当局は「民族教育に変化はない」とするが、在米人権団体、南モンゴル人権情報センターによると約1万人が当局に拘束されている。抗議は日本各地を含めて欧米など国外にも広がり、東京での集会には約1万人が参加した。