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【最新国防ファイル】「地下鉄サリン事件」でも成果 化学兵器などを研究し、教育訓練を行う「化学学校」 (1/2ページ)

 陸上自衛隊において、化学兵器・生物兵器・核兵器といった特殊武器を研究し、教育訓練を行っているのが、大宮駐屯地(さいたま市)にある「化学学校」だ。

 特殊武器を「NBC兵器」と呼ぶ。これは、Nuclear(核)、Biological(生物)、Chemical(化学)の頭文字をとったものだ。化学兵器は、不特定多数の人間を死に至らしめる大量破壊兵器であることから「貧者の核」とも呼ばれる。最近では、これにRadiological(放射線)、Explosive(爆発)を加え、「CBRNE(シーバーン)兵器」とも呼ぶ。テロの手段として使われる可能性があり、世界が最も警戒している武器である。

 化学学校では、1年間に3回ほどのサイクルで学生が入校する。それも化学科職種の隊員だけでなく、他職種の幹部から陸曹まで幅広く教えている。さらに、警察や消防、医療関係者、自治体などのNBC対策実務者を対象とした受託教育も行っている。

 前身となったのは、1953年6月に発足した臨時化学教育隊だ。富士駐屯地を経て、57年に大宮駐屯地へと移駐し、化学学校となった。そして、入校してきた学生に対する教育支援や化学兵器などの研究支援を行うのが2001年3月に新編された化学教導隊である。約40人で構成されている。災害派遣や防衛任務にも化学部隊の一つとして対処に当たることもある。

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