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【高橋洋一 日本の解き方】菅首相外交デビューの意味 安倍外交の継承と中国包囲 ベトナムは有望な投資先に (2/2ページ)

 筆者の周りでは中国からベトナムへ投資先の変更は以前からかなりあったが、今回のコロナ騒ぎで一層、加速された。

 もともと中国において中国共産党の指導の下で経営をするのは無理があった。ベトナムも一党独裁の共産国家であるが、中国との違いは環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)に参加していることだ。TPPでは、将来的に国有企業政策の抜本的変更や資本自由化などが含まれており、いずれ一党独裁の共産国家を捨てざるを得ない。

 この点で、ベトナムがTPPに参加しているということは、いずれ一党独裁共産国家を捨て去る覚悟ではないか。その意味でも、長期的な投資先として考えてみても、日本にとって有望だろう。

 産経新聞は「武器等防護」をオーストラリア軍と自衛隊の間でも実施すると報じていた。実現すれば、米国に続き2カ国目になる。一部マスコミは、日本が巻き込まれるのではないかと批判するが、安全保障面から見ると、巻き込まれるより、手出しを受けないメリットの方が大きいことが歴史的に実証されている。いよいよ「クアッド」が動き出しているときに、ベトナムとインドネシア歴訪は大きな意味を持つものとなった。(内閣官房参与・嘉悦大教授、高橋洋一)

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