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【警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識】温暖化が加速する「シベリアに開いた大穴」 地下の空洞のメタンガスが爆発して開いたもの (1/2ページ)

 さる10月、東京・調布で道路にいきなり穴が開いた。幅5メートル、長さ3メートル、深さ5メートルの穴だ。落ちたら死ぬ大きな穴だ。

 地下で東京外環道路の工事が行われている場所である。地下トンネル工事は中断され、原因を突き止めるためにボーリング調査が始まっている。

 しかし、世界にはもっと深くて大きい穴が開く事件が起きている。しかもいくつもだ。深さが50メートル、直径も100メートルもある。穴の縁はほとんど垂直だ。

 ほかの取材をしていたロシアのテレビクルーが偶然、シベリアのヤマル半島の上空から見つけた。どれも人が住んでいない場所だった。人がいたら大変な事故になっていただろう。

 穴はいままでに17個が見つかっている。永久凍土が地球温暖化で解けだしているところだけが穴が開いている。それゆえ、間違いなく永久凍土との関係がある。

 永久凍土は北半球の大陸の4分の1を占めている。カナダ、ロシア、米国アラスカ州の北極圏に広く拡がっている。その名の通りカチカチに固まった地盤だ。

 地球温暖化で、地表面にある永久凍土が解け始めて、地下の空洞にたまっていたメタンガスが爆発して穴が開いたものに違いない。メタンが充満した大きな泡が少なくとも数千個もあることはすでに見つかっている。この泡がいつ爆発しても不思議ではない状態にあるのだ。

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