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【大前研一 大前研一のニュース時評】サムスン電子・李健煕氏会長 松下幸之助さんと並び称される偉大な経営者だった (1/3ページ)

 韓国のサムスン電子の李健煕(イ・ゴンヒ)会長が先月25日、ソウル市内のサムスンソウル病院で死去した。サムスングループを創業した李秉●(=吉を2つヨコに並べる)(イ・ビョンチョル)先代会長の三男。

 1987年にサムスン電子の会長に就任、大規模な設備投資と果敢な海外進出で半導体やディスプレー事業を拡大させ、スマートフォンや薄型テレビも含め、同社を世界トップクラスのIT企業に育てあげた。

 実はこの人と私は早稲田大学で同期だった。生まれた年は健煕氏の方が1年早いが、韓国の高校を出た後、日本の新学期4月に入学したので、65年、一緒に卒業した。健煕氏は商学部、私は理工学部だった。その後、健煕氏はジョージ・ワシントン大の大学院を経て、サムスングループに入り、韓国を代表する超大物になった。薄型テレビの販売でソニーを抜いて首位に立った後も、「まだ日本企業から学ぶべきことがある」と、日本の経済人とも深くつき合った。

 6年前に急性心筋梗塞で倒れて長期間闘病し、実質的にグループの経営を委譲させた長男の李在鎔(イ・ジェヨン)副会長にも、早稲田大学で経営学を学ばせ、「日本から学べ」という経営哲学を受け継がせている。在鎔氏は、日本語で日本のしかるべき財界人ともいい関係を築いている。

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