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【歳川隆雄 永田町・霞が関インサイド】想像以上に深刻な「米国内の分断」 160年前の「南北戦争」につながる大統領選に匹敵 (1/2ページ)

 米大統領選を受け、ジョー・バイデン前副大統領が勝利宣言を行った直後の11月7日夜(日本時間)、杉山晋輔駐米大使と1時間ほど電話で話す機会を得た。もちろん、オフレコなので同大使の発言を引用することはできない。

 だが、今回の米大統領選の捉え方について重要な指摘をされたので、その1点だけ紹介する。

 2017年1月にドナルド・トランプ大統領が誕生、その後のトランプ氏の「アメリカ・ファースト」によって米国は国際社会から孤立し、国内の分断が加速したと指摘されてきた。

 しかし、「米国の分断」と簡単に表現するのがはばかられるほど、その実態は想像以上に深刻であると杉山大使は言う。同氏の指摘を筆者なりに咀嚼(そしゃく)すると、以下のようになる。

 米国分断の象徴とされるのが「南北戦争」(1861~65年)である。その前年11月、第19回米大統領選が実施された。

 エイブラハム・リンカーン(共和党)が一般投票で過半数に達しなかったが、選挙人投票で過半数を獲得・勝利して第16代大統領に就任した。その後、南部サウスカロライナ州が米合衆国を脱退、南部諸州が追随して南北戦争の道を突き進んだのである。

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