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【菊池雅之 最新国防ファイル】演習場では市街戦を想定した訓練も実施 現在の脅威・中国に対抗する「機動展開訓練」 (1/2ページ)

 陸上自衛隊は10月13日から11月12日まで、2020年度「機動展開訓練」を実施した。陸自は日本列島を5つに区切り、「北部」「東北」「東部」「中部」「西部」と各方面隊を置いている。それぞれ定められた管轄エリア内の防衛警備を担当する。

 機動展開訓練とは、部隊を他の方面隊が管轄するエリアへと展開させるのが目的だ。有事の際、増援として部隊を送り込むには、長距離移動も演練する必要がある。そして、移動した先で戦闘訓練を実施し、戦術技量の向上も図る。

 中部方面隊(伊丹駐屯地=兵庫県伊丹市)の第14旅団、東北方面隊(仙台駐屯地=仙台市)の第6師団、北部方面隊(札幌駐屯地=札幌市)の第2師団が、それぞれ九州へと展開した。

 冷戦時代、陸上自衛隊は「北方機動演習」と言われる大きな演習を毎年秋に実施していた。当時の仮想敵ソ連と戦う北部方面隊を増強するため、本州や九州の各部隊が北部方面隊区へと派遣された。

 冷戦が終結すると、今度は「南方転地演習」が行われるようになった。これは、武装工作員による首都圏でのテロを想定し、北部・東北方面隊が、東部方面隊区へと派遣された。

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