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【高橋洋一 日本の解き方】戻り鈍く先行きも厳しいGDP 手を打たないと半年後には失業と自殺がコロナより深刻に…第3次補正予算をケチってはいけない (1/3ページ)

 7~9月期の実質国内総生産(GDP)成長率速報値(季節調整済み)は、前期比5・0%増、(年率換算21・4%)と、過去最高のプラス成長となった。

 しかし、これは、4~6月期の前期比8・2%(年率28・8%)減という過去最大の下げの後の「跳ね返り」だ。つまり株式相場で使われる「デッド・キャット・バウンス(dead cat bounce)」、あえて直訳すると、「死んだ猫でも地面にたたきつけると少し跳ねる」という状態だ。あまり上品ではないが、英語では確かにそういう表現がある。

 デッド・キャット・バウンスでは、元の水準は戻らない。その後、どうなるかが重要であるが、筆者を含む多くのエコノミストの見立てでは、GDPは小さなデッド・キャット・バウンスの後、伸び悩むというものだ。この予想は前から立てられていたが、最近のコロナ第3波により、さらに確実視されている。

 この状況は、数学のルート記号をひっくり返した形状「逆ルート字回復」とも言われている。このような横ばい状況では7~9月期の前期比伸び率はプラスだがそれほど大きくなく、10~12月期の前期比伸び率も芳しくないものとなるだろう。

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