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【有本香の以読制毒】安倍レガシー「自由で開かれたインド太平洋」進化なるか 豪報道は歴史的「日豪安保」締結も日本では… これでは国民に事態の深刻さ伝わらない (2/3ページ)

 しかし、このモリソン首相来日の一連の大メディアの報道に筆者は大いに不満だ。まず、どのメディアも、ことの重大さに鑑みて扱いが小さすぎる。菅新政権発足後、初めて来日した外国首脳であり、しかもコロナ禍が続くなか、帰国後は2週間の自宅待機を余儀なくされる自国の事情がありながら、押して来日したのだ。それはなぜだったのか。

 「歴史的な豪日防衛協定に中国が反応」

 オーストラリアで最もメジャーな全国紙「The Australian(オーストラリアン)」は、17日の首脳会談をこんな見出しで伝えている。冒頭の一文は次のとおりだ。

 「北京のプロパガンダ機関は、オーストラリアと日本は歴史的な防衛協定に署名したことで代償を払うことになる、と言い、両国は米国の『道具』だと非難している」

 オーストラリアの新聞報道を見ると、今回のモリソン首相来日が、両国とアジア太平洋地域の安全保障にとっていかに重大なことか、その喫緊度合いがわかる。

 ところが、日本の報道は、まるで北京のご機嫌を損ねないよう忖度(そんたく)したかと思われるほどに控えめだった。17日夕から朝の各紙第一報の見出しは次のとおり。

 「日豪首脳が会談 軍事訓練に関する協定合意、中国を牽制(けんせい)」(朝日新聞)

 「日豪首脳会談 「円滑化協定」に大枠合意 中国念頭「インド太平洋」推進」(産経新聞)

 「日豪、訓練円滑化で協定 首脳会談、大枠合意」(毎日新聞)

 「『自由で開かれたインド太平洋』実現へ日豪で連携強化…首脳会談で一致」(読売新聞)

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