【加賀孝英 スクープ最前線】中国外相“恫喝来日”…菅政権は尖閣死守を 連日の領海侵入の“暴挙”も五輪協力エサに習主席「国賓来日」要求か (1/3ページ) 加賀孝英 スクープ最前線
中国の王毅国務委員兼外相が24~25日の日程で来日する。菅義偉首相が中国要人と対面で会うのは初めて。米国で大統領選の混乱が続き、新型コロナウイルスの世界的大流行(パンデミック)が深刻化するなか、中国共産党政権は軍事的覇権拡大を進めている。日本は「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向け、日本と米国、オーストラリア、インドの4カ国による協力体制を強化している。王毅氏は、日本の政財官界の「親中派」を刺激して、日米同盟などにくさびを打ち込むつもりなのか。ジャーナリストの加賀孝英氏の最新リポート。
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「王毅氏の来日目的は、菅首相の篭絡(ろうらく)だ。中国は、菅首相が政治生命を賭けた『来年の東京五輪開催』への全面協力などをエサに、同盟国・米国を裏切らせる対中融和政策への大転換や、延期されている習近平国家主席の『国賓』来日を求めてくるつもりだろう。恫喝(どうかつ)ネタも持っているはずだ」
外事警察幹部は怒りに満ちた声で語った。
王毅氏は24日、茂木敏充外相と会談し、25日に菅首相と会談予定だ。外務省は会談目的を次のように説明している。
(1)新型コロナウイルスの感染防止に向けた協力。
(2)米大統領選の結果を踏まえた今後の国際情勢をめぐる協議。
(3)新型コロナウイルスの感染拡大で実施していた入国拒否の緩和。日中間のビジネス目的などでの短期・長期滞在(ビジネス往来)の再開。
(4)沖縄県・尖閣諸島周辺での中国公船の領海侵入問題などについて…。
ふざけるな。尖閣諸島の問題こそが最重要課題だ。