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47都道府県「医療崩壊逼迫度」ランク 兵庫、大阪、埼玉などが上位 福岡32位、感染抑制のなぜ (1/2ページ)

 新型コロナウイルスの感染拡大で重症者を含む入院患者が増え、医療崩壊の懸念が強まっている。都道府県別の病床使用率をみると、兵庫県と大阪府、北海道、埼玉県などが上位となった。政府は札幌市と大阪市の「Go To トラベル」除外を決めたが、逼迫(ひっぱく)度の高い自治体はほかにもある。

 

 厚生労働省の専門家組織は24日、「このままの状況が続けば、通常の医療で助けられる命が助けられなくなる」と危機感をあらわにした。

 厚労省が発表した18日時点の統計では、兵庫県と大阪府の病床使用率は4割を超えている。

 神戸市立医療センター中央市民病院は9日から重症者専用の臨時病棟の運用を開始。大阪府も大阪急性期・総合医療センター敷地内に「大阪コロナ重症センター」が月末に完成予定だが、厳しい状況は続く。

 病床使用率が3番目に高いのが北海道だ。こうした状況を受けて、政府は大阪市と札幌市を「GoTo」から除外したが、これで感染を抑制できるかは不透明だ。

 「厚労省の接触アプリ(COCOA)も完全に普及せず、『GoTo』との因果関係を把握する手段はない」と語るのは、日本医科大の北村義浩特任教授(感染症学)。「単に人の移動ではなく、出先での感染対策に注目する必要がある」と指摘する。

 東京都は、確保病床数が多いが感染者数も多く、病床使用率は7番目に高い。重症者数は24日時点で51人となり、前日から10人増となった。

 北村氏は「京都観光が目的でも交通アクセスの良い大阪に宿泊したり、神奈川県の箱根観光に足を伸ばすため都内のホテルを利用するなど、大阪や東京が近隣県の感染例を結果的に引き受けている側面もある。首都圏や関西圏単位でとらえた方が実態に近いかもしれない」との見方を示す。

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