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国産コロナワクチンはいつ実用化される? アンジェス、治験段階で量産時期明言なし 大阪府・吉村知事も見通し修正 (1/2ページ)

 新型コロナウイルス感染症をめぐり、米製薬大手ファイザーや米バイオテクノロジー大手モデルナが開発中のワクチンが相次いで約95%の高い有効性を示したと発表、実用化への期待が高まっている。保管や流通網、安全性などの課題もあるなかで、供給しやすい国産ワクチンはいつ実用化されるのか。

 

 ファイザーは20日、開発中の新型コロナウイルス感染症ワクチンの緊急使用許可を、米食品医薬品局(FDA)に申請した。米食品医薬品局(FDA)の緊急使用許可が得られれば24時間以内に全米に出荷を始める。

 日本はファイザーから来年6月末までに6000万人分に当たる1億2000万回分の供給を受ける予定だ。

 保管期間はマイナス70度以下の超低温で最長6カ月間、病院で一般的に使われる2~8度の冷蔵庫で5日間とされる。

 「DNAワクチン」開発を行う大阪のバイオベンチャー、アンジェス創業者で大阪大大学院寄附講座教授の森下竜一氏は、ファイザーのワクチンについて「思った以上に良い結果が出ていると思う。ただ、輸送手段や、ワクチンの効果がどの程度の期間続くのかという課題も残る」と指摘する。

 モデルナのワクチンはマイナス20度で最大6カ月保管、2~8度で最大30日保管できるといい、日本は2500万人分(5000万回分)の供給を受ける契約で合意している。

 欧州連合(EU)の医薬品規制当局、欧州医薬品庁(EMA)は、ファイザーとモデルナのほか、英オックスフォード大と英製薬大手アストラゼネカのワクチンについて、年末から来年初めに承認できる可能性があると明らかにした。

 西側以外では、ロシアが「スプートニクV」を世界で初めて国家承認した。国立研究所などは発症を防ぐ有効性が92%に上ったとする最終第3段階の臨床試験の第1回中間結果を発表した。

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