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【長谷川幸洋 ニュースの核心】世界の主導権握ろうとする習政権 中国「TPP参加意欲表明」の狙いはアジア太平洋の分断だ (1/3ページ)

 大統領選をめぐる米国の混乱が続くなか、中国が外交攻勢を強めている。

 習近平国家主席は11月20日、オンラインで開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)で演説し、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)への参加について「前向きに検討する」と述べた。直前の15日には、15カ国による地域的な包括的経済連携(RCEP)にも署名した。一方、王毅国務委員兼外相は24日に来日し、茂木敏充外相や菅義偉首相と会談した。

 一連の積極的な外交は、何を意味しているのか。

 米国はドナルド・トランプ大統領の訴訟攻勢で次期大統領が確定せず、国際社会における求心力を低下させている。米国不在の間隙を突いて、中国は外交の発信力を高めて「主導権を握ろう」という思惑があるのは、明白だ。

 だが、いまや中国共産党の「邪悪な本性」は世界に知れ渡っている。国有企業に膨大な補助金を流し込み、世界中で知的財産を盗みまくっている中国が「自由貿易を推進する」などと言っても、額面通りに受け止める国はない。

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