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【長谷川幸洋 ニュースの核心】世界の主導権握ろうとする習政権 中国「TPP参加意欲表明」の狙いはアジア太平洋の分断だ (2/3ページ)

 そもそも、TPPは単なる通商協定ではない。当初から「アジア太平洋の平和と安全を脅かす中国を抑え込む」という「裏の使命」を帯びていた。ただ、そう宣言したら、中国が逆上するので、表向きは「自由貿易を支持するなら、どの国も大歓迎」という建前を掲げていた。

 今回の参加前向き表明にも、頭から拒絶する国はない。かといって、歓迎するかと言えば、歓迎もしていない。シラケているだけだ。

 なぜ中国は、見え透いた善人ぶりを発揮してまで「TPPに入りたい」などと匂わせたのか。問題はそこだ。

 私は「アジア太平洋の分断が狙い」とみる。残念ながら、アジアの中には「チャイナ・マネー」をあてにして経済を運営する国がある。カンボジアやラオスなどだ。逆に、南シナ海の領海権をめぐって中国と激しく対立する国や中間的立場の国もある。

 中国が署名したRCEPには、「親中」のカンボジア、ラオスのほか、フィリピン、ブルネイ、ミャンマーなど微妙に立場が揺れる国も加わっている。ブルネイはTPPにも参加しているが、カンボジア、ラオス、ミャンマーは加わっていない。米国はTPPを推進していたのに、トランプ政権で脱退してしまった。

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