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「大統領の弾劾・逮捕も視野」文在寅が最も恐れる致命的な事件 (2/2ページ)

 しかし何といっても、文在寅大統領にとって致命的なのは、青瓦台が組織的に動いた蔚山(ウルサン)市長選挙介入事件だろう。この事件ではイム・ジョンソク前青瓦台秘書室長が捜査のターゲットになっており、その関与が明らかになれば、「イム・ジョンソクだけでなく、文在寅本人の弾劾と逮捕も視野に入る」(韓国人ジャーナリスト)と言われている。

 (参考記事:【解説】文在寅政権「最大の弱点」蔚山市長選挙介入事件の全貌

 もっともこの事件の捜査は、今年1月にイム・ジョンソク氏を含まない13人が起訴されて以降、実質的にストップしている。1月2日に就任した秋美愛法相が、同月だけで2回、「大虐殺人事」と呼ばれる検察幹部の大規模な配置替えを強行し、同事件の捜査に当たっていた人員を地方などに分散させてしまったからだ。

 そうまでしてもなお、政権が安心出来ないということは、蔚山市長選挙介入事件の闇がいかに深いかを物語っている。韓国では、秋美愛氏と尹錫悦氏のバトルが激しさを増すほど、「どうして大統領が仲裁しないのか」との声が強まっている。それなのに、文在寅氏は沈黙を守っている。もしかしたら彼こそが、尹錫悦氏が消えることを最も期待しているのではないか。

デイリーNKジャパン

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