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国内でも国際社会でも支持を失う「文在寅の誤算」 (3/3ページ)

 それでも、トランプ米大統領と金正恩氏の対話により、北朝鮮の非核化に期待を持てたときはまだ良かった。非核化をきっかけに、北朝鮮が国際社会の輪に深く加わるようになるなら、今後の変化に淡い期待を抱くことが出来たからだ。

 今となっては、ことがそのように運ぶ可能性は相当に低くなった。それにもかかわらず、文在寅政権は北朝鮮の人権侵害を非難する国連委員会の決議に共同提案国として加わらないなど、以前と変わらぬ姿勢で北と向き合っている。しかし、朝鮮半島情勢の一方の当事者である韓国政府が北朝鮮の人権問題に関心を持たないなら、状況が良くなる可能性は「ゼロ」にしか見えないではないか。実際、北朝鮮の人権問題に対する文在寅政権の姿勢には、国連報告者や欧米の人権団体から強い批判が出ている。

 原因はそれぞれ異なるにせよ、文在寅政権が誕生時に打ち出した政策の方向性は、その後の情勢変化を受けて「逆回転」しているものが多いように見える。この状況で、文在寅氏が今後も「誤算」を繰り返すなら、政権は国内でも国際社会でも支持を失い、極めて大きな困難に直面するのではないか。

デイリーNKジャパン

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