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【菊池雅之 最新国防ファイル】国防の救世主はコンパクトで多機能 海上自衛隊初のステルス艦「FFM」 (2/2ページ)

 Fに続くMは、多機能を表すMultipleと、機雷戦を表すMine warfareの2つの意味を持つ。これまで掃海艇という専門の船で行っていた機雷処理もこの艦で行えるようになっている。

 敵のレーダーに発見されにくくするため、船体を完全ステルス化した。艦内各所のオート化は当然ながら、無人偵察機や機雷捜索用無人機などを搭載し、任務の省人力化も目指している。その結果、これほどの大きさにもかかわらず、90人で運用可能だ。

 さらに、2クルー制を導入。これにより、任務を継続したまま、人だけを入れ替え、休ませることができる。

 少子高齢化に突入している日本。中国の脅威の度合いは、高まりこそすれ、低くなることはないだろう。今後間違いなく海自は人材不足に陥る。ハイテクステルス艦となったFFMは、「国防の救世主」となると期待されている。

 ■菊池雅之(きくち・まさゆき) フォトジャーナリスト。1975年、東京都生まれ。講談社フライデー編集部を経てフリーに。陸海空自衛隊だけでなく、米軍やNATO軍、アジア各国の軍事情勢を取材する。著書に『自衛隊の戦力-各国との比較』(メディアックス)、『陸自男子-リクメン』(コスミック出版)など。

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