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【大前研一 大前研一のニュース時評】新型コロナワクチン狙う北朝鮮のハッカー集団 米英の製薬大手3社の実用化近づく (2/2ページ)

 ただ、その後になって、90%の効果があったグループについて、本来は1回分を投与するのに誤って半分の量にしていたことが分かった。投与量の少ない方が効果があったわけだ。そこで、追加の治験で確認するという。

 もうひとつ、このアストラゼネカに北朝鮮のハッカー集団がサイバー攻撃を仕掛けたことが明らかになった。ロイター通信が先月27日に報じたもの。

 ハッカー集団は求人関係者を装って同社の従業員に接触、マルウエア(悪意のあるプログラム)を送って、業務用コンピューターからデータを盗み出そうとした。標的の従業員には新型コロナ研究の担当者もいた。犯行は成功しなかったとみられる。

 北朝鮮のハッカー集団は、バングラデシュの銀行から約86億円を盗んだり、韓国の原子力発電所に侵入したり、金正恩氏暗殺を描いた映画「ザ・インタビュー」を製作したソニー・ピクチャーズをハッキングしたりと忙しい。この夏、米国連邦捜査局(FBI)は北朝鮮のハッカー集団が2月以降、外国の銀行にサイバー攻撃を仕掛けているとして警戒を呼び掛けていた。偽札や偽造たばこで儲からなくなったのでサイバー攻撃で外貨を得ているのだろう。

 また今回、新型コロナのワクチンに目をつけたのは、かの国でもコロナ禍が逼迫(ひっぱく)しているのだろうか。

 ■ビジネス・ブレークスルー(BBTch)の番組「大前研一ライブ」から抜粋。

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