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【勝負師たちの系譜】将棋用具の話 1000万円の高級将棋盤から1000円程度も 「後悔しないそろえ方」 (2/2ページ)

 私の知り合いの将棋ファンが東京に買いに行く時、奥さんから「いくらでもいいから最後にしてね」と言われ、700万円の盤を持ち帰ったが、その際に見た1000万円の盤が忘れられず、また買いに行って怒られたという話がある。

 もっともこれは、タイトル戦でも使えるようなレベルで、普通の将棋ファンなら、4~5寸盤の足つきで、数十万円。1寸か2寸の卓上盤なら数万円で買える。

 また榧でなければ、桂の4寸足付きで、数万円。卓上なら1万円程度である。さらに最近では、折れる卓上盤を数千円で売っているし、ビニール盤なら、1000円程度だ。

 どれを買うかは、本人の予算次第だが、良いものを買いたいなら、盤駒で考えている予算で、盤だけ、駒だけを買うくらいに気張れば、後悔しないのではないかと思う。

 ■青野照市(あおの・てるいち) 1953年1月31日、静岡県焼津市生まれ。68年に4級で故廣津久雄九段門下に入る。74年に四段に昇段し、プロ棋士となる。94年に九段。A級通算11期。これまでに勝率第一位賞や連勝賞、升田幸三賞を獲得。将棋の国際普及にも努め、2011年に外務大臣表彰を受けた。13年から17年2月まで、日本将棋連盟専務理事を務めた。

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