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「検察の政治介入」か 「桜」「鶏卵」…新聞のスクープ合戦 作為感じるリークの順番 (1/2ページ)

 新聞各紙のスクープ合戦が続いている。自民党の吉川貴盛元農水相が鶏卵業者から現金を受け取っていた疑惑に続き、安倍晋三前首相の後援会が「桜を見る会」前日に主催した前夜祭の費用補填(ほてん)問題で「公設第一秘書を立件へ」「安倍氏本人に任意聴取要請」などと報じられた。いずれも検察情報がもとになっているようだが、政治的思惑や国家公務員法(守秘義務)上の問題はないのか。評論家の八幡和郎氏が考察した。

 検察による捜査事件のリークは、機密漏洩(ろうえい)という意味でも合法性が疑わしく、人権侵害でもある。まして、政治家に関わることなら、「検察の政治介入」という疑いも生じる。

 政治の検察へのコントロールは、指揮権の発動を堂々とするのでなければ、幹部人事を通じてというのが原則である。韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は政治的な検事総長人事を批判されることなく行ったが、いまや飼い犬に噛まれたような状態で「検事総長の職務停止」とか言いだして支持率を落としている。

 それに対し、日本では、人事への政治の正当で軽微な意向反映すら「司法介入だ」と拡張解釈して騒がれた。それほど厳密に考えるのに、法的措置と離れて、リークで検察が政治介入するのはとんでもない話だ。

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