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【高橋洋一 日本の解き方】菅首相を攻めあぐねた野党 学術会議問題の追及も不発、来年の国会はどうするのか (1/2ページ)

 菅義偉政権誕生後、初の本格論戦の場となった臨時国会が閉会した。

 国会運営は国会マターであるので、政権によってそれほど大きく変わるわけではない。ただし、野党が政府・与党をどのように追及するかは、政権それぞれで異なってくる。

 安倍晋三政権では、安全保障、憲法改正など、野党も反対しやすい政策課題だった。野党はそれらに反対しつつ、「モリ(森友学園)、カケ(加計学園)、桜(桜を見る会)」という安倍氏の個人的なところを突いてきた。

 「モリ」については、近畿財務局が入札をしなかったという事務的なミスだったにもかかわらず、野党は安倍氏への攻撃に終始した揚げ句、安倍氏の関係ではエビデンスを提示できなかった。財務省は文書改竄(かいざん)を行っていたが、近畿財務局のミスを明かしたくなかったのだろう。ただし、安倍氏はこれに無関係だ。

 「カケ」では、獣医師会の政治利権や、学部新設を50年も認めてこなかったことが問題の本質なのに、野党はそれを無視して安倍氏を攻撃したが、これも何も出てこなかった。

 「桜」では、やはり安倍氏を攻撃したが攻めきれず、その後、政治資金収支報告書への不実記載が出てきただけだ。野党は、安倍政権を倒したいがために大振りして三振してしまった感がある。

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