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【ケント・ギルバート ニッポンの新常識】新型コロナ流行で露呈した日本の“後進性” 抜本的な対策できない背景に一部マスコミの存在 (1/2ページ)

 新型コロナウイルスの感染者数が12日、全国で3031人となり、1日に発表された新規感染者としては最多となった。第3波を押さえ込む、抜本的な対策が必要だ。日本で、そうした対策ができない背景に、一部マスコミの存在を感じている。

 一部の新聞やワイドショーでは、新型コロナの感染拡大の原因があたかも、観光支援事業「Go Toトラベル」にあるように報じている。だが、政府や新型コロナウイルス感染症対策分科会、テレビに出演する“専門家”と呼ばれる人々の誰一人として、科学的根拠を示していない。

 政府による、一部地域での「GoTo」停止という判断は、一部マスコミが、国民の不安感情を煽りに煽った結果ではないのか。あまりに不明瞭で、観光支援・経済回復という目的に対してもバランスを欠いている。

 以前、新型コロナのワクチンを接種したくないと考える人が一定数いることを指摘したが、ここにもマスコミの影響を感じてしまう。日本人のワクチン全般への恐怖心は、一部マスコミがワクチンの利点を報じず、必要以上に副作用の危険性を取りあげた結果ではないだろうか。

 ワクチンのある感染症は、完全な治療法がないものが大半とされる。治療法がないから、ワクチンが開発されるのだ。

 日本人がワクチンの安全性を疑えば、日本のワクチン開発は他国に後れをとる。現に、日本製ワクチンはいまだに臨床試験中だ。日本の製薬会社が迅速に開発しても、完成後に訴訟殺到となればリスクにしかならない。日本政府や製薬会社がワクチン開発に消極的な理由も理解できる。

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