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【独話回覧】新型コロナ急拡大 人の動きを止めてもパンデミックは防げない 「GoTo」停止効果に疑問、空気感染対策が先決 (1/3ページ)

 12月に入ると、東京都では連日のように新型コロナウイルス感染者が過去最大数を更新する事態だ。

 感染急拡大を受けて菅義偉首相は14日、自身が執着する「Go To トラベル」事業について東京都、大阪府、名古屋市、札幌市の4都市に続き、28日から来年1月11日まで全国一斉に利用を一時停止することを決めた。その前の11月下旬には来年6月まで延長を決めていたという迷走ぶりだが、コロナ感染対策と経済活動の両立はもはや不可能なのだろうか。

 拙論はコロナを正しく恐れて防止措置さえすれば、経済との両立は可能だと本紙や産経新聞などで論じてきた。今もその考えは変わらない。

 新型コロナウイルスは飛沫(ひまつ)感染というよりも、ウイルスを含んだ飛沫粒子の水分が乾燥のためになくなって軽くなり、空中を浮遊、人が吸い込んでしまう空気感染が重大問題だ、という国立病院機構仙台医療センター・ウイルスセンター長の西村秀一医師の見解を支持するからだ。

 西村さんは「新型コロナ『正しく恐れる』」(藤原書店、井上亮編)の中でも、「夏は湿度が高くて飛沫の粒子が大きいため鼻先で止まって肺まではなかなか行かずに重症化しにくい。冬は屋内を暖房するので乾燥する。飛沫の粒子が小さくなって、吸い込むと肺の奥まで入りやすくなります」と明快に説明している。

 空気感染説はなぜ冬場に感染爆発が起きるかを十分説明できるし、適切な感染予防策を考えることができる。

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