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【独話回覧】新型コロナ急拡大 人の動きを止めてもパンデミックは防げない 「GoTo」停止効果に疑問、空気感染対策が先決 (2/3ページ)

 マスクを顔に密着させる、部屋の換気を常時行うことが基本なのだ。

 スーパーマーケットのレジのプラスチックの半端な仕切り板も、高さが低ければコロナ粒子の流れを加速させ、拡散させかねない。

 同じく宇宙飛行士を思わせるようなフェースガードを装着していても、自身が感染していれば鼻や口から吐き出される息が、勢いよくガードの外に流出してしまうか、あるいは、逆にコロナで汚染した空気を圧縮する形で吸い込んでしまうではないか。

 だが、テレビのコロナ関連のニュースやワイドショーでも、空気感染が元凶であることや、適切な対策についてニュースキャスターや記者、そして専門家が言及した場面を見たことがない。騒ぎ立てるのはもっぱら、感染者が新たに何人増えたとか、予防策については相変わらずマスク、手指の消毒などだ。

 それらの対策の効き目が空気感染にあるはずもなく、感染は広がる一方だが、どうしようもなくなって、外食や旅行を自粛しろ、GoToが感染拡大を引き起こした、などというパニック論法が幅を利かせる。

 それに対して、筆者は繰り返し言う。空気感染を正しく恐れた感染防止策をとらずして、人の動きを止めても無駄骨に終わると。

 ここでグラフを見よう。小売りと娯楽の場所に人が平年に比べてどのくらい足を運んでいるかを、ネット・データを元にまとめている検索大手グーグル集計の人の移動率と、新型コロナ感染の前月比の増加率を日米で対比させてみた。

 日本に比べると感染者数が90倍、人口当たりの感染者数で30数倍にも達する米国と同列に扱うことについて疑問視されるかもしれないが、一目瞭然、増加傾向は驚くほど似通っている。新型コロナによる感染の変化のリズムは、国別のコロナ対策の優劣や国民一般の生活態度などの違いを超えて、共振するものなのだ。

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