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【高橋洋一 日本の解き方】急上昇しているビットコイン相場、商品の的確な予想は困難 “我が世の春”いつまで続くか (1/2ページ)

 暗号資産(仮想通貨)のビットコインの価格が一時、2万ドルを超えた。

 コロナ禍では、人の移動が制限され、旅行や飲食などの需要が消滅するので、一般物価は下がる。

 ところが、株式市場や商品市場では逆の動きも見られる。このうち株式市場では、コロナワクチンの接種が現実化し、半年後以降の世界に明るさが見られるという将来予想があるが、商品市場では裏付けがないものも少なくない。

 そうした動きの背景にあるのは、世界各国の金融緩和だ。コロナ禍への対処のために日本を含む各国の中央銀行が大規模な金融緩和を行っている。もちろん、これは企業の資金繰りを助けて倒産を予防するためであるが、資金の一部は株式市場や商品市場にも流れている。

 投資家は、そのマネーを振り向ける新たな投資対象を探す。その結果、金(ゴールド)やビットコインが選ばれているというわけだ。

 もっとも、金は8月に1オンス=2000ドルを超えていたが、今では1900ドル弱とピークを過ぎている。

 金価格が上昇しているとき、さまざまな説明がなされた。「かつては金は有事の際の投資対象だったが、今では平時の投資対象になった」とか、「中国がデジタル人民元を発行するが、その価値を担保するために金を購入しているので、今後も金価格は上がり続ける」とも言われた。こうした意見は全て嘘とはいえないが、説明のための説明ともいえる。

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