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【警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識】エベレスト再測量の政治的な意味 中国とネパールが国交65周年記念事業で共同実施 (1/3ページ)

 エベレストの高さが再決定された。8848・86メートル。いままでよりも86センチメートル高くなった。

 世界一の高山、エベレストの高さは、従来からいろいろな説があった。古くは19世紀の半ばにインドの測量局が山麓の8地点からの測量の平均値として8839・8メートルと出した。元はフィートで、平均値では2万9000フィートぴったりだったが、あまりに人工的すぎるというので2万9002フィートにしたという。

 約100年後の1954年に同じインドの測量局が山腹の12地点からの観測の平均値として8848メートルを得て、これが世界的に広く用いられてきた。だが1975年に中国隊が頂上で測って8848・13メートル、1999年に米国隊が8850メートル、2005年に中国が再測量して8844・43メートルとしたが、ネパール政府はいずれも正式な測量とは認めていなかった。ほかにもイタリアやデンマークも独自の測定値を発表してきた。

 その後2015年にマグニチュード(M)7・8のネパール大地震が起きて数千人が犠牲になった。

 地震は雪崩を引き起こした。雪崩は約400人がいた標高5000メートルにあるエベレストの登山キャンプも襲った。ここだけで22人以上が死亡した。それより上のベースキャンプにいた100人以上の登山者が帰れなくなった。エベレスト史上最悪の事故になった。

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