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【長谷川幸洋 ニュースの核心】新型コロナで“真の価値”に目覚めた国民 政治は何のためにある? ふがいない野党を尻目に「たたき上げ」菅首相は本領発揮の好機 (3/3ページ)

 それができないのは、政府が財政健全化という「コロナ前の呪縛」にとらわれている証拠だ。

 民間は、リストラや業態転換で大出血を強いられている。それなのに、政府は惰性で動いている。それで「ふざけるな!」とばかり、不満が爆発した。人々の生活が苦しくなれば、政府に厳しい目が向けられるのは当然だ。

 だからといって、菅内閣が倒れるかと言えば、そうはなりそうもない。野党がふがいなさすぎるからだ。

 いまからでも遅くはない。菅首相は政府が何をどうするか、予算はどう着実に執行していくか、自分の言葉で発信すべきだ。「現場からたたき上げた政治家」にとって、本領を発揮する好機である。

 ■長谷川幸洋(はせがわ・ゆきひろ) ジャーナリスト。1953年、千葉県生まれ。慶大経済卒、ジョンズホプキンス大学大学院(SAIS)修了。政治や経済、外交・安全保障の問題について、独自情報に基づく解説に定評がある。政府の規制改革会議委員などの公職も務めた。著書『日本国の正体 政治家・官僚・メディア-本当の権力者は誰か』(講談社)で山本七平賞受賞。ユーチューブで「長谷川幸洋と高橋洋一のNEWSチャンネル」配信中。

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