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文大統領、新捜査機関のトップ指名 法相も交代…検察と攻防収束狙う (1/2ページ)

 【ソウル=桜井紀雄】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は30日、検察から独立して政府高官らの不正を捜査する新たな機関「高位公職者犯罪捜査処(公捜処)」のトップに、判事出身の金鎮●(=火へんに日の下に立)(キム・ジヌク)・憲法裁判所上級研究官を指名した。検察と対立した末に辞意を表明した秋美愛(チュ・ミエ)法相の後任として与党「共に民主党」の朴範界(パク・ポムゲ)議員を指名した。国会の人事聴聞会を経て正式就任する。

 捜査で政局も左右してきた検察の力をそぐため、文氏が公約に掲げた検察改革の柱である公捜処は来年1月にも正式に発足する。文氏は公捜処や秋氏の後任人事を早期に決着させ、支持率の低迷を招いている政権と検察の泥沼の対立を収拾させる狙いとみられる。

 大統領府高官は30日、金氏が「聖域なき捜査」を進めることに期待を示した。だが、処長の人選では、与党側主導で候補を選び、大統領が指名する仕組みがとられたことから、公捜処が政権側の顔色をうかがい、政権関係者が絡む疑惑の捜査はうやむやにされかねないと懸念する声も根強い。

 政権絡みの疑惑を捜査してきた検察と政権側の対立は、尹錫悦(ユン・ソンヨル)検事総長への停職2カ月の懲戒処分に発展。裁判所は尹氏の訴えを認めて処分を停止し、文氏は一連の混乱について謝罪していた。