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【政界マル秘紳士録】菅義偉首相 2021年は「3つの課題」に直面、正念場の政権運営 「新型コロナ収束」で国民に信を問う (1/2ページ)

 秋田県の農家に生まれた菅義偉首相は、苦学して大学を卒業し、秘書から首相に上り詰めた。田中角栄元首相以来の「庶民派宰相」といえる。昨年は首相の座を射止めた最良の年だったかもしれないが、2021年は冒頭から3つの課題に直面することになる。まさに正念場である。

 第1は、国民の長期政権に対する「飽き」を、どう克服するかである。安倍晋三政権をそのまま引き継いだことによる「負の遺産」である。携帯電話料金の引き下げ、デジタル庁設置、不妊治療の保険適用など、「庶民派」らしい国民目線の政策を打ち出したものの、ここにきての急激な新型コロナウイルスの感染拡大である。感染を押さえ込まなくては、どんな政策的成果も評価されない。

 第2は、「菅官房長官なき菅政権」である。官房長官時代の菅首相は「政局まわし」や「行政各部への目配り」など、まさに「名官房長官」であった。ところが、菅政権にはこうした役割を果たす人がいない。首相の得意分野については誰も意見しないからである。

 ただ、政権は「得意分野で失敗する」といわれる。菅首相自身がすべて取り仕切ろうとしても、目が行き届かない部分がどうしても出てくる。そのことを自覚し、部下に任せる部分や諫言に耳を傾ける姿勢を、もっと示す必要がある。

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