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岸防衛相「緊急事態宣言」発令へ自衛隊の医療支援準備 すでに北海道・大阪に看護官ら派遣も…困ったときの「自衛隊頼み」でいいのか (1/2ページ)

 岸信夫防衛相は5日、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、東京都や神奈川、埼玉、千葉3県に近く、「緊急事態宣言」が発令されることを踏まえ、自衛隊に前日、医療支援など必要な措置を講じるよう指示したと明らかにした。「医療崩壊の恐れ」が指摘されるなか、事に臨んでは危険を顧みず、身をもって責務の完遂に務める自衛官には感謝するしかないが…。

 「自治体からの要請があれば、速やかに部隊を派遣できるよう、万全の態勢を整えていく」「それぞれの地域で医療が逼迫(ひっぱく)した状況が生まれつつある。何かあれば、しっかり動けるよう、万全の態勢を整えたい」

 岸氏は5日、防衛省で記者団にこう語った。同日時点で具体的な支援要請はないという。

 自衛隊は、看護師資格を持つ自衛官(看護官)を約1000人擁しており、普段は自衛隊中央病院(東京都世田谷区)を含め、全国の自衛隊病院で勤務している。昨年2~3月、集団感染が発生した英国船籍の大型クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」に医官や看護官が派遣され、1人の感染者も出さなかった。

 こうした活動が評価され、自衛隊は先月、災害派遣要請を受けて、クラスターが発生した北海道旭川市の病院などへ看護官ら計10人を派遣。医療体制が逼迫していた大阪市内の重症者向け臨時施設へも計7人の看護官らが派遣された。

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