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「軍艦島」映像捏造疑惑 NHK側「当時の取材に基づき制作」と昨年末に回答 「元島民ら怒り引き続き真偽確かめたい」産業遺産・加藤専務理事

 「軍艦島」こと、長崎県・端島の暮らしを記録したNHKのドキュメンタリー作品「緑なき島」をめぐり、一般財団法人「産業遺産国民会議」と「真実の歴史を追及する端島島民の会」が「事実の改竄(かいざん)が行われた」と告発している問題をめぐり、NHKは昨年12月末、「当時の端島における取材に基づき、制作・放送されたものと考えている」と、端島元島民側に回答していたことが分かった。

 回答書によると、NHKは映像の取材や制作に関わった部署の関係者への聞き取りや、保管されていた映像の精査を行い番組を検証。そのうえで、「別の炭鉱で撮影された映像が使用されたという事実は確認されなかった」とした。

 産業遺産国民会議の加藤康子専務理事は、夕刊フジの取材に応じ、「NHK側の回答に、元島民らはがっかりしているし、怒りを覚えている」としたうえで、こう続けた。

 「NHKは、取材や制作にかかわった部署の関係者の聞き取りから『緑なき島』を検証したとしている。その関係者が誰なのか具体的には分からないし、こちらも関係者から話を聞きたい。『映像の精査』という文言もあるが、具体的に映像をどう精査して検証を行ったのか、プロセスが見えない」

 国民会議などは今後、NHKに「緑なき島」の検証過程について詳細な情報を共有するよう求めていく。加藤氏は「共有された情報をもって、引き続き『緑なき島』をめぐる真偽を確かめていきたい」とした。

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