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【政界マル秘紳士録】麻生太郎副総理兼財務相 自らの損得を顧みず「義理と人情」を重視 菅政権を支える「麻生流人生訓」 (1/2ページ)

 麻生太郎副総理兼財務相は昨年8月15日、東京・富ヶ谷にある安倍晋三首相(当時)の私邸で懇談した際、安倍氏から「(持病再発で)調子が悪い。ちょっと休みたいので、その間(首相臨時代理を)お願いできないか」と告白された。

 これに対し、麻生氏は「しっかり守るから、政局になるようなことは考えないでほしい」と励ました。自らの損得を顧みず「義理と人情」を重視する、麻生流の政治美学である。

 しかし、麻生氏の思いとは裏腹に、安倍氏は13日後、辞意を表明した。

 コロナ禍の中、突然の首相辞任は、国家の緊急事態である。後継には誰が最もふさわしいのか、麻生氏は迷った。

 「アンチ安倍」の石破茂・元自民党幹事長は論外として、いち早く「ポスト安倍」に名乗りを上げた菅義偉官房長官(当時)と、外相や党政調会長として安倍政権を支えた岸田文雄氏の、緊急時に対応できるのはどちらか。

 菅氏は、安倍長期政権で内閣の大番頭として危機管理を担ってきた。一方、麻生氏は同じ宏池会の流れをくむ岸田氏も評価していた。ただ、盟友・安倍氏の意向を尊重したいと考え、岸田氏に安倍氏の意向を聞いてほしいと条件を付けた。

 安倍氏は、岸田氏について「緊急時のピンチヒッターとしては準備不足」とみていた。安倍氏が、岸田氏の出番は「次の次」が良いと考えたとしても不思議ではない。

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