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【政界マル秘紳士録】自民党・石破茂元幹事長 何だかんだ言っても総理候補 2021年は“臥薪嘗胆”の年に (1/2ページ)

 自民党の石破茂元幹事長は昨年の総裁選で、菅義偉首相と岸田文雄前政調会長の後塵(こうじん)を拝した。その後、自ら率いる石破派(水月会)会長を辞任した。理由は「総裁選敗北の責任を取ることにした」というものだった。一部には、「潔さを党内外にアピールして再起を期す狙い」と解説する向きもあるが、そんな戦略的な行動ではないだろう。

 石破氏は、世論調査で「ポスト安倍」の筆頭にあげられていた。しかし、それは反自民、反安倍のメディアに頻繁に出演し、厳しい論評を展開した結果に過ぎなかった。

 自民党の国会議員、党員・支持者の多くからは、「後ろから鉄砲を撃っている」という思いで見られていたのだ。要するに、いわゆる「逆張り戦略」が裏目に出てしまったのである。

 おそらく、石破氏の「逆張り戦略」は、安倍晋三前首相が2021年秋の総裁選に出馬することを念頭に置いた戦略ではなかったか。ところが、安倍氏の突然の辞任でもくろみが狂ってしまったのが実情だろう。

 いずれにせよ、戦いに勝敗はつきものである。大切なのは、その結果をどう次に生かすかである。

 その意味では、総裁選で3位に甘んじたことより、派閥会長を辞し、総裁候補から降りようとしたことの方が、よほど「石破氏への失望」を大きくさせたといえる。若手の頑張りによって、派閥は当面、集団指導体制で存続することになったが、これを石破氏はどう受け止め、今後、どう行動するかが問われることになるだろう。

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