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困ったクマにドングリで大論争 「ビーガン」団体の活動に生態系破壊懸念の声 (1/2ページ)

 里に下りてきたクマが人間を襲うケースが増えている。クマが捕まって殺される事態を防ごうと、動物由来の素材を使わない「ビーガン」を推奨する団体がクラウドファンデング(CF)で目標金額の5倍以上の資金を集めた。活動内容は、集めた資金でエサとなるドングリを集めるというものだが、生態系を破壊しかねないとの懸念の声もある。

 暖冬の影響もあり、ここ数年、冬眠期とされる12月以降もクマの出没が目立つ。環境省によると、12月~翌年3月の出没件数は2019年度に631件。本年度は昨年11月までに151人が襲われ、秋田県と新潟県で2人が死亡する被害もあった。

 そうしたなか、一般社団法人日本ヴィーガン協会(兵庫県西宮市)はCF「飢餓クマ捕殺回避どんぐりすてーしょんを支えて!」で、244人から目標金額の約5倍の103万4280円を集めた。同会は最近の異常なナラ枯れでクマのごはんがない現状を踏まえ、エサとなるドングリを約830キロ分集めた。保護団体へ受け渡し、その団体が山に設置するという。

 生態系を考慮し、集めるドングリは本州のクヌギなどを指定し、仕分けも行ったという。集めたドングリを熊が食べて、1匹でも里に降りてほしくないと主張する。

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