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日本とは「未来志向で」「米朝、南北対話の大転換を」 韓国大統領が新年辞 慰安婦訴訟に触れず

【ソウル=名村隆寛】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は11日、「新年の辞」を発表した。韓国では元慰安婦の女性らが日本政府を相手取った訴訟で、8日にソウル中央地裁が日本政府に賠償支払いを命じたばかりだが、文氏はこれには触れなかった。日本との関係に関しては、「未来志向的な発展のためにも引き続き努力していく」との従来の姿勢を示すにとどまった。

 朝鮮半島情勢については、今年が南北の国連同時加盟から30年になることに言及。「朝鮮半島の平和と繁栄が国際社会にもためになるということを南北は手を取り合い、ともに証明しなければならない」と述べた。

 その上で、「バイデン米政権の発足に合わせ、韓米同盟を強化する一方、停滞している米朝対話と南北対話の大転換を成し遂げられるよう、最後の努力を尽くす」と強調した。さらに、北朝鮮とは「いつどこでも非対面の方式でも対話できるというわれわれの意志に変わりはない」とし、オンライン上での話し合いも呼び掛けた。

 文氏の新年の辞は、新型コロナウイルスの感染克服に向けた政策に多くの時間が割かれ、ワクチンを全国民に無料で接種する方針を明言。低迷する韓国経済の改善など、国民を元気づけようとする発言が目立った。(産経新聞)