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【編集局から】憎むべきはウイルスのほかなく… 首都圏1都3県を中心に成人式中止相次ぐ

 昨年から続く新型コロナウイルスの感染拡大が収まらず、緊急事態宣言が再発令された首都圏1都3県を中心に、この時期の風物詩である成人式を中止としたり、オンライン上での開催に踏み切る自治体が相次ぎました。それに伴い、振り袖のレンタル・購入の契約を急遽(きゅうきょ)キャンセルした新成人も少なくなかったようです。

 振り袖を着ることができなかった新成人というと、2018年に着付け業者「はれのひ」の店舗が成人式の直前に突然閉鎖し、数十万円を支払ったのに晴れ着を着られなかったり、預けた着物が戻ってこない被害者が続出した騒動を思い出します。

 当時、私も被害に遭った新成人を取材しました。複数のアルバイトを掛け持ち用意した費用も一切返ってこなかった女性の話を聞いた際には、被害者のやりきれない思いを痛感しました。今回の成人式では、中止の決定を受けた新成人を対象に契約料を最大で全額返金する業者もあり、その点では救いもあったと思います。

 ただ、振り袖業者は書き入れ時に大きな打撃を受けた格好になります。成人式中止の決定にあたり、憎むべきはウイルスのほかなく、今年こそ少しでも早く終息に至ることを願うばかりです。 (R)