【ぴいぷる】女流囲碁棋士・星合志保 囲碁界を盛り上げる“結実の一手” 番組司会、写真集、上達本出版…今年こそタイトル獲る! (1/3ページ) ぴいぷる
170センチの長身にスラリと伸びた手足。アイドル級のルックスで写真集も出している。ファッション誌のモデル? などと思っていたら、この方、女流囲碁棋士。碁盤を凝視して碁石を打つのが本業というから、人は見た目では分からない。
「アイドルだなんてとんでもない。何とか囲碁人気を盛り上げたい…。写真集はそんな思いから出したんです」
日曜放送の「NHK杯テレビ囲碁トーナメント」では司会も務め、“ホッシー”の愛称で親しまれる。人気もさることながら、タイトル争いの筆頭としても注目を浴びている。
昨年、女流本因坊戦の決勝戦に勝ち上がった。挑戦者決定戦で藤沢里菜女流二冠(現三冠)に敗れ、惜しくもタイトル挑戦のチャンスを失ったが、「あと一歩まで来ている、という自信はついた」と手応えを語る。
東京都出身。「2歳上の兄の囲碁を見て」興味を持ち、小学1年から本格的に学び出した。
「幼い頃、祖父が暮らす徳島県に毎年帰省して、そこで教わっていました。祖父は強いんですよ」
小学6年で日本棋院院生となり、15歳で入段する。
「強くなりたい」という一心で碁盤に向かっていたが、全国を転戦するうちに、「もっと囲碁の人気を盛り上げなければ」と考えるように。
「対局のイベントなどでファンと接する機会が増えたのですが、高齢者の人が多く、若い世代や子供たちにも知ってほしいと思うようになって」
仲のいい木部夏生二段に相談したところ、「写真集を出して囲碁界をアピールできないか」と思いつく。