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朴槿恵被告の審理に幕も批判は文政権へ 赦免めぐり世論二分 (1/2ページ)

 【ソウル=桜井紀雄】韓国現職大統領初の罷免という事態を招いた前大統領、朴槿恵(パク・クネ)被告が関わる一連の事件は14日に懲役20年が確定し、審理の幕が下りた。ただ、国民を大規模デモに突き動かした「公正」をめぐる批判は今、文在寅(ムン・ジェイン)政権に向けられている。朴被告ら実刑が確定した2人の大統領経験者の赦免問題も浮上し世論の分裂を生むなど、事件の余波は現在進行形で続いている。

 「国民統合の大きな鍵になる」。与党「共に民主党」の李洛淵(イ・ナギョン)代表が1日にこう指摘し、朴被告と、収賄罪などで既に懲役17年が確定した李明博(ミョンバク)元大統領の赦免を適切な時期に文大統領に進言すると発言した。

 これに文氏支持層が激しく反発。ネットに「代表を辞任しろ」といった李代表への攻撃があふれた。大統領府のサイトには「赦免反対」の請願が寄せられ、1日で数万人の賛同者が殺到した。与党議員からも「ろうそく民心への裏切りだ」などと批判が上がった。

 「ろうそく民心」とは、2016年に朴被告の親友の崔順実(チェ・スンシル)受刑者による国政介入疑惑が発覚した後、ろうそくを手に朴被告の退陣を迫るデモに集まった人々の声を指す。文政権はろうそくデモから生まれたと自任しており、政権の正当性のよりどころでもある。

 最近の世論調査では、大統領経験者2人の赦免への賛否は約48%ずつと拮抗(きっこう)しているが、与党支持層の9割近くが反対。与党執行部は「国民の共通認識と当事者らの反省が重要だとの意見で一致した」と表明し、ひとまず火消しに努めた。

 「反朴槿恵デモ」の拡大は、崔受刑者の娘の大学不正入学疑惑という不公正さが若者や親たちの怒りに火をつけた面が大きかった。

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