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資産6兆円の大富豪「アリババ創業者」は「中国は時代遅れ」の直言が災いして身ぐるみはがされ出国禁止か (2/3ページ)

 そうしたなかで事件は起きた。昨年10月、上海で行なわれた外灘金融サミットの席上で、マー氏が「時代錯誤の規制が中国の技術革新を窒息死に追い込む」と、中国当局の金融規制を公然と批判したのだ。石平氏が続ける。

 「この発言で、中国当局との対立がより深刻化したとみられています。その後の11月には、アリババグループ傘下で電子決済サービス『アリペイ』の運営企業『アント・グループ』のIPO(新規上場)が、当局の圧力で延期に追い込まれました」

 それだけではない。昨年12月には、当局がアリババグループによる過去のM&Aに関する手続きの不備を指摘。手続きに違反があったとして罰金刑を科した。同月には、独禁法違反の疑いでグループへの調査も開始されている。

 そうした当局の露骨な“アリババいじめ”が始まると、時を同じくしてマー氏は公の場から姿を消した。SNSへの書き込みは10月を最後に途絶えたまま。11月に予定されていた番組収録もスケジュールを理由にキャンセルしている。

 「一連の流れを見ていると、中国社会、特に中国の若者に与えるマー氏の影響力が強大化したことが、国家主席の習近平、および当局にとって切迫した脅威となっていることがわかります。アリババの電子商取引は売上高が激増する一方、市中の商店はどんどん潰れている。習近平は、アリババ及びマー氏を“社会不安を煽る危険因子”と見なし、是が非でもグループを解体して国有化したいと考えているのではないか」(石平氏)

NEWSポストセブン

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