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【日本復喝】菅首相、コロナ逆風の政権運営は初志貫徹「攻めの姿勢」が肝要 最大の試練は4・25の国政選挙 (2/2ページ)

 前者は、吉川貴盛元農水相(自民党離党)の収賄事件に絡む議員辞職を受けたもので、後者は、新型コロナで急逝した立憲民主党の羽田雄一郎元国交相の弔い合戦。

 自民党は、吉川元農水相が収賄罪で在宅起訴されたのを受け、衆院北海道2区補選への候補擁立を断念した。参院長野選挙区も勝ち目は薄いというのが大方の見立てだ。

 衆院議員の任期が切れる今秋までに、衆院解散・総選挙は必ず行われる。その勝敗を占う前哨戦と位置付けられるだけに、不戦敗も入れて2敗となれば「菅降ろし」の大合唱になりかねない。

 そんな窮地に立たされている菅首相だが、どっこい、国会は始まったばかりだ。「ポスト菅」で浮足立つ党内の雑音を気にせず、攻めの姿勢を忘れないことが肝要だ。

 政策で言うことを聞かぬ官僚がいるなら、公約通り、人事権を発動すればよい。小泉純一郎元首相は、郵政民営化をめぐって局長級の総務省幹部2人を更迭し、法案に反対した農水相を罷免して自らが兼務した。初志貫徹、邪魔だてする勢力には信賞必罰で臨めばよい。

 菅首相以外、日本に首相はいない。その自覚を新たにし、攻めの政権運営に期待したい。

 ■佐々木類(ささき・るい) 1964年、東京都生まれ。89年、産経新聞入社。警視庁で汚職事件などを担当後、政治部で首相官邸、自民党など各キャップを歴任。この間、米紙USA TODAYに出向。米バンダービルト大学公共政策研究所で客員研究員。2010年にワシントン支局長、九州総局長を経て、現在、論説副委員長。沖縄・尖閣諸島への上陸や、2度の訪朝など現場主義を貫く。主な著書に『日本復喝!』(ハート出版)『日本が消える日』(同)、『静かなる日本侵略』(同)=表紙=など。

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