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【日本の元気 山根一眞】困難直面時に迷わない津田流「決断の仕事術」 小惑星探査機「はやぶさ2」の“最大の困難”にみる (1/3ページ)

 コロナウイルスという強敵を前に、なぜ菅義偉首相は大胆な感染対策の決断ができないのか。それは、「困難直面時の決断の仕事術」を身につけていないからではないか。

 そのことを実感させてくれたのは、昨年12月、長時間インタビューした小惑星探査機「はやぶさ2」のプロジェクトマネージャ、津田雄一さんだった(詳細は先週発売の『文芸春秋』2月号『プロジェクトマネージャが明かす秘話・はやぶさ2「管制室で震えた“完璧なる帰還”」』に掲載)。

 津田さんには15年前の「はやぶさ」初号機の時代から何度も話を聞いてきたが、チームリーダーとしてこれほど優れた「仕事術」の持ち主に成長していたのかと驚かされた。

 はやぶさ2で最大の困難は2019年2月22日の1回目のタッチダウンだった。タッチダウンとは、探査機が静かに下降し、下部の筒状のサンプル採取装置が小惑星の表面に触れ、その瞬間にサンプル(砂粒)をゲットし上昇に転じる一連の運用を指す。

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