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【高橋洋一 日本の解き方】国会「質問取り」の対面自粛、官僚の事務対応の短縮に 思い切って通告時間や内容も公表しては (1/2ページ)

 与野党が新型コロナウイルス対策として、官僚による国会議員への対面での「質問取り」を自粛することで合意したと報じられた。

 国会はクイズのように知識の多寡を競う場ではなく、国民への政策課題に対して政府の方針を問う場だ。なので、質問者は事前にしっかりと質問内容を伝えて、答弁者の政府に的確に答えてもらう必要がある。これは、マスコミがインタビューする時に、質問内容を事前に伝えるのと同じだ。

 国会はそういう場なので、質問者から答弁者への一方通行だけで、答弁者から質問者への反論や質問は基本的にない。この点を誤解し、答弁者が答えられない姿を撮らせるためか、事前に質問内容をあまり明らかにしない議員や、クイズまがいの質問をする議員もいるのは残念だ。

 この意味で、質問者が政府に質問内容を事前に通告する(政府から見れば「質問取り」)ことは重要だ。

 この質問取りは、これまで対面で行われていた。1人の質問者が複数の省庁に質問するので、質問者の議員会館の議員部屋に各省の国会連絡員が行くのが通例だ。

 質問者が質問通告骨子を各省国会連絡員に配布し、質問者の説明を各省国会連絡員が確認するという手順で行われる。連絡員は、その結果を各省に伝えて、それが担当部署に回り、国会想定問答が作成される。想定問答は、答弁をする各省の大臣秘書官に伝えられ、答弁までに秘書官か担当課長が大臣に説明し、それを大臣が答弁するという流れだ。