記事詳細

【日本の選択】間違いであってほしい驚愕報道 日本外交、中国のウイグル弾圧を「ジェノサイド」と認めず いかなる国家の人権弾圧も許さぬ姿勢を (2/3ページ)

 「ジェノサイド」とは、20世紀に造られた単語である。この言葉の創作と普及に人生をささげたといっていいのが、ラファエル・レムキン博士だ。ポーランド出身のユダヤ人であるレムキン博士は、第一次世界大戦時のトルコ政府によるアルメニア人虐殺を知る。彼らが何か罪を犯したわけではない。アルメニア人であるという理由で虐殺の対象となったのだ。多くの無辜の(罪のない)民が殺されたにもかかわらず、トルコ政府を裁く法的な根拠がなかった。

 一国民が一人の人間を殺せば殺人罪に問われる。だが、国家が一民族を対象として大量虐殺に手を染めても罪に問われることはない。

 こうした不条理を許すべきではないと考えたレムキン博士は、一集団を対象とする虐殺を「ジェノサイド」と命名し、こうした行為は国際的に非難し、制裁を加えられるべきだと説いたのだ。

 レムキン博士の主張もむなしく、第二次世界大戦時にはナチス・ドイツによるユダヤ人に対するジェノサイドが行われた。空前の規模の虐殺であり、世界の人々はこの事実に凍り付いた。二度と「ジェノサイド」を許してはならぬとの思いから、戦後、ジェノサイド条約が締結される。

関連ニュース