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【高橋洋一 日本の解き方】コロナ対策予備費の使用に躊躇した当局者、「事前に使途明かせ」と無理解な批判ばかりの野党とマスコミ 日本は「有事」への意識が乏しい (1/2ページ)

 コロナ対策の予備費については当初、「巨額すぎる」「使途を明らかにすべきだ」などの批判があった。その後は十分にコロナ対策に使われなかった問題もあり、現状では「もっとコロナ対策に費やすべきだ」という議論になっている。

 内閣は、予見し難い予算の不足に充てるため、予備費として相当と認める金額を歳入歳出予算に計上することができる。予備費の支出については、事後に国会の承諾を得なければならない。

 昨年5月の第2次補正予算では、新型コロナウイルス感染症対策予備費として10兆円が計上されたが、一部野党やマスコミは額の大きさや使途について問題視した。

 だが、コロナ対応は戦時と同じなので、事前に使途を明らかにせよと批判するのではなく、事後の国会承諾や、必要なら会計検査院や国会の決算委員会で事後対応をしっかりやると言えばよかった。

 そもそも予見し難いから予備費なので、事前に使途を明らかにせよとの無理解な批判とともに、夏頃にはコロナが落ち着いたからなのか、関係者からの執行要求も出ずに、適切な予備費の執行ができなかったのは痛かった。

 コロナ対策のためには、医師会などからの要求に基づき厚生労働省などが調書を作れば、予備費の執行はできたはずだ。

 こうした反省から、昨年12月に策定されたコロナ対策では、「新型コロナウイルス感染症対策予備費の適時適切な執行」という当然すぎる項目が書かれたくらいだ。

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