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【警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識】南極でマグニチュード7の地震 人がいないところなので被害はないが…近ければ大被害に (1/2ページ)

 東南極のブランズフィル海峡で、1月末にマグニチュード(M)7・0の浅い地震が起きた。

 幸い人がいないところなので被害はなく、近くても200キロメートル離れた南極基地で日本の震度で4~3、40センチメートルの津波があっただけだった。だがM7は、近ければ大被害を引き起こす大きさだ。

 じつはこの海峡は私たちの海底地震計のフィールドのひとつで、1991年にポーランドとアルゼンチンとの共同研究を組織していった場所だ。

 ブランズフィル海峡は南極プレートとスコシアプレートが合わさっていて、日本海の「赤ちゃん」がいま生まれているところだ。日本海の地下にマグマが大量に上がってきて日本海を作ったが、太平洋プレートとユーラシアプレートが押しあっている間になぜ日本海ができたのか、なぜ広がったのかはナゾだ。しかし日本海はすでに1500万年前に開き終えてしまって、地下が「凍りついて」いる。このために私たちは日本海の生まれたナゾを探りに南極海にまで出かけていったのである。

 ここは南米の南端と南極大陸の間に、南シェットランド諸島がある。南極だから寒くて雪も多いが、南シェットランド諸島には相対的に南極基地を置きやすい。このためにアルゼンチンがいくつもの南極基地を置いているほか、ポーランド、ロシア、チリ、ウルグアイ、ブラジル、スペイン、ペルー、エクアドル、中国も基地を置いている。いわば南極基地の銀座だ。だが、お互いの基地は船では行けるが、氷河で隔てられているところが多い。どの基地も地震でびっくりしたものの、被害はなかった。

 私たちは海底地震計を設置・回収するための観測船を使い、ポーランドやアルゼンチンの基地も利用して観測を行った。

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