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【メディア大崩壊】「文系バカ」の弊害あらわ 新型コロナと米大統領選報道で暴走…前提を疑う力、弱体化していないか (1/2ページ)

 ネットメディアの立場から報道・世論を長年分析してきたが、昨年ほど「メディア崩壊」を感じた年はなかった。

 まずは、新型コロナウイルス危機への論調だ。日本は昨秋から新規感染者数が増加し、医療現場が逼迫(ひっぱく)してきた。昨年の前半、一部のワイドショーでは、出演した大学教授が「ニューヨークで起きていることは私たちの未来だ」などと煽ったが、100万人あたりの死者数は米英などと比べて2ケタ少ない状態が続いている。

 さすがに最近はそうした「煽り」報道に少しは抑制がかかりつつあるが、コロナ禍以前から「反政権」の立場をとってきた左派のコメンテーターは、ここぞとばかり政権批判に血道をあげている。

 ところが、右派の様子もおかしい。

 これまでなら、左派の一部が揚げ足取りも含めて感情的に政権非難をすると、右派の中には理路整然とファクトに基づき、鋭く喝破していた論客もいた。だが、米大統領選で一変した。

 まるでドナルド・トランプ前大統領が憑依したように、「郵便投票で不正があった」などの持論に固執。やがて、保守論客の中でもトランプ氏敗北を受けいれる人と、そうでない人がSNS上で応酬する事態に発展した。

 コロナをどこまで恐れようと、誰を大統領に推そうと、思想信条は自由だ。しかし、自分にとって不都合なことであっても、現実を直視せずに、ひたすら願望を優先するようではまずい。一般人ならまだしも、ひとかどの論陣を張る人たちが暴走し、報道・言論を歪めてしまうと、読者・視聴者はメディア不信を募らせるしかない。

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