記事詳細

迷走の五輪組織委…背景に菅首相と森氏の“確執”も!? 政治的相性や自民総裁選でも距離 政権運営や衆院解散戦略に打撃か (1/2ページ)

 東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長による、いわゆる「女性蔑視」発言に続く、日本サッカー協会元会長の川淵三郎氏の組織委員会会長辞退に至る大混乱は、国内外に東京五輪や日本への不信感を広めた。4月の衆参補選や7月の東京都議選、秋までに行われる次期衆院選を見据えて、菅義偉政権への打撃を懸念する声もある。

 

 「国民の皆さんから歓迎されるなかで、(組織委員会の)ルール、透明性に基づいて決定すべきだ」「政府としては、国民や世界から歓迎される新しい組織をできるだけ早くつくられることを期待する」

 菅首相は12日、辞意表明した森氏の後任人事について、首相官邸で記者団の取材にこう語った。8日の衆院予算委員会では、会長人事について、「独立した法人としての(組織委員会の)判断を尊重する」と距離を置いていたが、踏み込んだ発言といえそうだ。

 菅政権は組織委員会への「政治介入」を避けて、森氏の発言問題への世論の高まりを受けても、「ご本人が判断されるでしょう」(政権幹部)と自発的辞任を待っていたようだ。

 これを野党は「政府は静観した」「森氏を守る気か」と攻撃した。

 森氏は11日朝から、自らの辞任と川淵氏の起用を関係先に電話で伝え、地ならしを始めた。だが、これが森氏による「禅譲」「院政狙い」とみられ、批判が噴出した。菅政権も我慢の限界となったようだ。

関連ニュース